秋の訪れとともにその美しい姿を見せてくれる秋バラ。春に咲くバラとは異なる、深みのある色合いや豊かな香りが特徴で、多くの人を魅了しています。

ここでは、秋バラの特徴や楽しみ方、育てやすい品種、おすすめスポットなどについて詳しくご紹介します。秋のガーデニングやお出かけの参考に、ぜひご覧ください。

秋バラの特徴！秋バラと春バラの違いも解説

秋バラには、春バラとはまた違った魅力があります。 ここでは、秋バラの特徴や春バラとの違い、そしてその魅力的な花言葉についてご紹介します。

秋バラとは繰り返し咲く四季咲きのバラ

秋バラとは、特定の品種を指すのではなく、四季咲きのバラの中で、秋に特に美しい花を咲かせる品種を呼ぶ言葉です。

 一般的に、春に一番花が咲き、その後も繰り返し花を咲かせますが、秋に咲く花は、気温が低く日照時間が短くなることで、春とは違った色合いや姿を楽しむことができます。

春バラよりも色と香りが濃い

秋は春より気温が低く日照時間も短いため、花の色素が変化し、春とは違った色合いの花を咲かせることがあります。秋バラの色はより深みがあり、少しアンティークでくすんだ色合いを楽しむことができます。

また、品種によっては秋に咲く花の方が香りが強いものもあります。香りを楽しめることも秋バラの魅力といえるでしょう。

花言葉は「愛」や「美」

バラの花言葉は「愛」や「美」です。これは、春バラも秋バラも変わりません。

一方で、バラは色によって花言葉が異なります。 例えば、赤いバラは「情熱的な愛」、ピンクのバラは「上品」、白いバラは「純潔」など、贈る相手やシーンに合わせて選ぶことができます。

秋バラの楽しみ方

秋バラは、その美しい姿や香りを楽しむ方法がたくさんあります。ここでは、ご自宅で楽しむ方法から、お出かけして楽しむ方法まで、秋バラの魅力を満喫するための方法をご紹介します。

おうちで鉢植えや地植え栽培

ご自宅の庭やベランダで、秋バラを育ててみませんか？

鉢植えなら、スペースが限られていても手軽に始めることができますし、地植えなら、大きく育ったバラの美しい景色を楽しむことができます。 

チャレンジするときは、ガーデニング用の品種を選び、接ぎ木の良い苗を購入することが大切。風通しの良い場所で、水やり不足に気をつけて育てましょう。

花瓶にうつしてお部屋で鑑賞

切り花として秋バラを購入し、花瓶に生けてお部屋に飾るのもおすすめです。 お気に入りの花瓶と組み合わせたり、他の花と合わせてブーケにしたりと、自由にアレンジを楽しんでみましょう。 

秋バラの豊かな香りがお部屋を満たし、リラックス効果も期待できますよ。

バラ園などにお出かけ

各地にあるバラ園や庭園では、秋バラが見頃を迎える時期に様々なイベントが開催されます。 多くの品種が一堂に会する様子は圧巻で、バラの魅力を深く知ることができる機会でもあります。

ぜひ、バラ園などにお出かけして秋バラを満喫してください。

自宅で育てやすい秋バラの品種

秋バラを育てるのは難しいと思っていませんか？ ここでは、初心者の方でも育てやすいおすすめの品種をご紹介します。 それぞれの特徴を知って、お気に入りの秋バラを見つけてみましょう。

ローズうらら：間延びせず開花するから見栄えが良くなる

鮮やかなピンク色で、花径5～8cmほどの花を咲かせるローズうらら。樹高は鉢植えなら1mほどとコンパクトにまとまるため、育てやすいのが特徴です。

花つきが良く、次々と花を咲かせるので、秋のお庭を華やかに彩ります。耐病性も強く、初心者の方でも安心して育てられます。

オドゥールダムール：香りが良く、耐病性も強い

青みを含んだピンク色の花が美しいオドゥールダムール。花径は8cmほどで、大輪の花を咲かせます。

蜂蜜やバニラエッセンスを感じさせる濃厚で甘い香りが特徴で、香りが人気のバラでもあります。耐病性も強く、初心者の方でも育てやすい品種です。

レヨンドゥソレイユ：耐病性や耐寒性に優れている

黄色の花が美しいレヨンドゥソレイユ。花径は6cmほどとやや小ぶりで、気品ある花を咲かせます。トゲが少なめで扱いやすく、鉢植えに地植えどちらでもよく育ちます。

耐病性、耐寒性に優れており、うどんこ病にも強く、初心者の方でも安心して育てられます。花持ちも良く、切り花でも美しさを楽しめますよ。

ノックアウトシリーズ：長い期間バラを楽しめる

繰り返し咲きやすく、春から秋まで長く花を楽しめる四季咲きのノックアウトシリーズ。

小さなつぼみがかわいらしい「レインボーノックアウト」や、香りの強い「サニーノックアウト」など種類が豊富です。

ピンクや赤、黄色など、様々な花色があり、花径も様々。耐病性に優れており、植え付けに失敗しなければ、初心者の方でも育てやすいことが魅力です。

バイアモーメント：花持ちが良くキレイなロゼット状に咲く

上品な薄紫色の花が美しいバイアモーメント。花径は8cmほどで、ロゼット咲きのクラシカルな花を咲かせます。

花持ちが良く、ゆっくりと開いていく様子を楽しめます。耐病性に優れ、コンパクトに育つので、鉢植えにもおすすめです。

自宅で秋バラを長く楽しむための注意点3つ

せっかくの秋バラ、少しでも長く楽しみたいですよね。ここでは、秋バラをより長く美しく保つための3つの注意点を詳しくご紹介します。

香りの強いバラは持ちの良い他のバラや草花と一緒に飾る

オドゥールダムールのように香りが強い品種は、他の花と一緒に飾ると香りが混ざってしまったり、他の花の寿命を縮めてしまったりすることがあります。

香りの強いバラは単独で飾るか、香りの強くない草花と組み合わせて飾るのがおすすめです。

朝と晩に水替えをする

秋といえども、日中は気温が上がる日もあります。そのため、朝晩の涼しい時間帯に水替えを行うことをおすすめします。

水替えの際は、茎を斜めにカットして水に浸かる葉を取り除くことで、水上げがよくなり、より長く花を楽しめます。

直射日光や気温の高い部屋は避ける

バラは直射日光や高温に弱いため、できるだけ涼しい場所に飾ることが大切です。直射日光が当たる場所や暖房器具の近くは避け、風通しの良い場所に飾るのがおすすめです。

また、飾る場所の近くにリンゴなどの果物があると、エチレンガスによって花が早く傷んでしまうので注意が必要です。

関東の秋バラの見頃は10月中旬から11月上旬

関東地方では、一般的に10月中旬から11月上旬にかけて秋バラが見頃を迎えます。夏の暑さが落ち着き、過ごしやすい気候の中で、色鮮やかな秋バラを楽しむことができますよ。

品種や気候条件によって開花時期は多少前後しますので、お出かけ前にバラ園のウェブサイトやSNSで開花状況を確認することをおすすめします。また、秋バラの見頃は短いため、早めのお出かけがおすすめです。

関東の秋バラを楽しむおすすめスポット8選

ここからは、関東で秋バラが楽しめるおすすめのスポットを紹介します。

①【神奈川県】生田緑地ばら苑：625種類2,900株の秋バラが咲き誇る

生田緑地は小田急線の向ヶ丘遊園駅から徒歩13分とアクセスも良く気軽に訪れることができる首都圏を代表する緑豊かな自然環境を有しています。生田緑地ばら苑は、多摩丘陵の樹林地に囲まれ、360度緑を感じることができ、自然豊かな景色と空気を一緒に楽しめる「秘密の花園」として親しまれています。四季咲き大輪種、四季咲き中輪種、四季咲き小輪種、つるバラなどを楽しむことができます。

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住所	〒216‐0022 神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8番1号
電話番号	0449785270
アクセス	＜電車バス＞ 小田急線「向ヶ丘遊園駅」（南口）から徒歩13分（バス5分） JR南武線「宿河原駅」から徒歩15分東急田園都市線「梶が谷駅」からバス16分
営業日	平日10時～16時30分 土日9時～16時30分
MAP

②【東京都】神代植物公園：シンメトリックの庭園が美しい

 

 

 

 

 

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神代植物公園は、約4800種類、10万本もの植物を一度に楽しめる公園です。バラ園の他にも、うめ園やつつじ園、はぎ園など全部で30ブロックに分けられた園内で、植物の美しさを味わうことができます。珍しい熱帯植物を楽しめる大温室も完備されています。

住所	〒182-0011 東京都調布市深大寺北町1-4
電話番号	042-483-2300
アクセス	＜電車バス＞ 調布駅から小田急バス（12番乗り場）から吉祥寺駅または三鷹駅行き「神代植物公園前」下車 京王バス（11番乗り場）から深大寺行き「神代植物公園」下車 つつじヶ丘駅北口から京王バス深大寺行き「神代植物公園」下車 JR中央線から三鷹駅（２番乗り場）または吉祥寺駅（4番乗り場）から 小田急バス調布駅北口または深大寺行き「神代植物公園前」下車 ＜車＞ 中央自動車道の調布インターから、新宿方面へ甲州街道に降ります。 「下石原交差点」を左折します。「神代植物公園北」の信号を右折すると 左側に『神代植物公園駐車場（有料）』があります。
営業日	9時30分〜17時
MAP

③【東京都】旧古河庭園：毎年秋バラフェスティバルを開催

旧古河庭園は、洋風庭園や洋館と一緒に和の雰囲気を感じられる日本庭園も楽しめるスポットです。大正初期の庭園の原型をとどめている数少ない庭園であり、文化財保護法によって国の名勝指定も受けています。

 

 

 

 

 

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住所	〒114-0024 東京都北区西ケ原1丁目27−39
電話番号	03-3910-0394
アクセス	＜電車バス＞ JR京浜東北線 上中里駅 下車　徒歩7分 東京メトロ 南北線 西ヶ原駅　(N15)下車　徒歩7分 JR山手線 駒込駅 下車　徒歩12分都電荒川線「飛鳥山」下車　徒歩18分 北区コミュニティバス（王子・駒込ルート）20分間隔　 JR駒込駅より5分・JR王子駅より20分「旧古河庭園」下車
営業日	9時〜17時
MAP

④【東京都】四季の香ローズガーデン：秋バラのシーズンにオータムフェスティバルを開催

四季の香ローズガーデンは、ダマスクやフルーティー、スパイシー、ブルー、ミルラ、ティーの6種類のバラの香りを楽しめるバラ園です。ガーデナーが丁寧に手入れをしているお庭やバラ以外の植物たちも楽しむことができるスポットです。

 

 

 

 

 

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住所	〒179-0072 東京都練馬区光が丘5丁目2−6
電話番号	03-6904-2061
アクセス	＜電車バス＞ 都営地下鉄大江戸線「光が丘駅」下⾞(A4出⼝) 徒歩6分 成増駅南口発（光が丘駅行・南田中車庫行・練馬高野台駅行） 「光が丘六丁目」「光が丘団地」下車 徒歩1分 池袋駅東口発・練馬北町車庫発（光が丘駅行）「光が丘団地」下車　徒歩3分
営業日	9時〜17時
MAP

⑤【東京都】新宿御苑：整形式庭園に世界中のバラが集まる

新宿御苑は、明治39年に皇室庭園として公開された長い歴史を持つ庭園です。ヨーロッパ式の整形式庭園や風景式庭園を始め、日本庭園を組み合わせた庭園を味わうことができる数少ない風景式庭園になっています。

 

 

 

 

 

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住所	〒160-0014 東京都新宿区内藤町11
電話番号	03-3350-0151
アクセス	＜電車バス＞ JR・京王・小田急線 新宿駅南口より徒歩10分 東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅出口1より徒歩5分 都営新宿線 新宿三丁目駅C1・C5出口より徒歩5分 西武新宿線 西武新宿駅より徒歩15分 東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅E5出口より徒歩5分 都営バス品97(品川車庫ー新宿駅西口)　新宿三丁目下車都営バス池86(池袋駅東口-渋谷駅東口) 新宿四丁目下車都営バス早77(早稲田ー新宿駅西口)　 新宿伊勢丹前下車新宿WEバス(新宿駅西口ー新宿駅東口)　新宿御苑下車
営業日	10/1〜3/14 9時～16時 3/15〜6/30 8/21〜9/30 9時～17時30分 7/1〜8/20 9時～18時30分
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⑥【神奈川県】小田原フラワーガーデン：秋バラ以外にも四季折々の花を楽しめる

小田原フラワーガーデンは、トロピカルな植物と四季の花々を楽しむことができる公園です。花々を楽しむだけではなく、園芸講座やコンテストなどみんなで楽しめるイベントも定期的に開催しています。

 

 

 

 

 

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住所	〒250-0055 神奈川県小田原市久野3798-5
電話番号	0465-34-2814
アクセス	＜電車バス＞ 伊豆箱根鉄道大雄山線「飯田岡駅」から徒歩約20分「小田原駅東口2番乗り場」から 伊豆箱根バス「フラワーガーデン・県立諏訪の原公園」行き。「フラワーガーデン」下車すぐ ＜車＞ 小田原厚木道路「小田原東インターチェンジ」より約15分 小田原厚木道路「荻窪インターチェンジ」より約20分東名高速道路「大井松田インターチェンジ」より約25分
営業日	9時〜17時
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⑦【神奈川県】横浜イングリッシュガーデン：異なる5つのガーデンが魅力

横浜イングリッシュガーデンは、約2,200種類ものバラを春夏秋冬いつでも楽しめるガーデンです。バラ以外にも横浜の気候にあった草木や樹木を植えています。入園料無料、カフェやショップでお得にお買い物ができる「YEGメンバーズクラブ」もありますよ！

 

 

 

 

 

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住所	〒220-0024 横浜市西区西平沼町6-1 tvk ecom park内
電話番号	045-326-3670
アクセス	＜電車バス＞ 相鉄線・平沼橋駅より徒歩約10分
営業日	3月～11月：10時～18時（最終入園17時30分） 冬季（12月～2月）：10時～17時（最終入園16時30分）
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⑧【神奈川県】港の見える丘公園：横浜ベイブリッジを望める

横浜港を見下ろせる港の見える丘公園は、横浜でも有数のバラの名所として知られています。イングリッシュローズをテーマに、四季を通して様々な草木を楽しむことができます。5月中旬〜6月中旬、10月中旬〜11月中旬の春と秋が見頃です。

 

 

 

 

 

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住所	〒231-0862 神奈川県横浜市中区山手町114
電話番号	045-671-3648
アクセス	＜電車バス＞ JR京浜東北・根岸線「石川町駅」より徒歩20分 みなとみらい線「元町・中華街駅」より徒歩5分 JR桜木町駅始発保土ケ谷駅行「11系統」「港の見える丘公園前」下車すぐ
営業日	24時間
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秋バラに関するよくある質問

秋バラについて、よくある質問をまとめました。

まとめ

秋バラは、自宅で育てる楽しみや、切り花として飾る楽しみ、さらにはバラ園での鑑賞など、色々な楽しみ方があります。秋バラの魅力は10月中旬から11月上旬なので、この時期にぜひ秋バラの魅力を満喫してみてください。

秋バラならではの深い色合いや豊かな香りは、日常の中に一層の華やぎと癒しをもたらしてくれるはず。この記事を参考に、秋バラのある、心豊かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか？