川崎市は市制100周年を迎え、その記念事業として「第41回全国都市緑化かわさきフェア」(以下、かわさきフェア)を開催しています。
かわさきフェアは、2024年秋と2025年春の二期にわたって実施される全国初の取り組み。川崎市ならではの歴史や自然を活かし、市民と共に「みどりの文化」を育てていくことを目指しています。
現在開催中の春フェア(2025年3月22日~4月13日)では、「花満開!春に、逢いに行こう。」をキャッチフレーズに、生田緑地、富士見公園、等々力緑地の3つのコア会場で多彩なイベントが展開中です。
生田緑地:歴史と文化が息づくみどりのオアシス

特に注目したい生田緑地は、川崎市多摩区に位置する広大な緑地で、歴史・文化とみどりが融合した魅力的なスポットです。 園内には、日本民家園や岡本太郎美術館、かわさき宙と緑の科学館などの文化施設が点在し、訪れる人々に多彩な体験を提供しています。
また、四季折々の自然が楽しめる散策路や、豊かな生態系を持つ里山も広がっており、都会の喧騒を忘れさせる癒しの空間となっています。
かわさきフェア春開催中の生田緑地の見どころ
春のかわさきフェア期間中、生田緑地では特別な企画が多数用意されています。特におすすめの見どころをご紹介します。
竹のエントランスゲート

地元の竹を使ったアーチには、手作りの竹灯籠や竹細工が飾られ、まるで“森の入口”に立ったような感覚に。
自然に親しむ企画展

ボタニカルアート、保全活動の紹介、地域団体の取り組みを通して、生田緑地への理解と親しみを深める展示が並びます。
藍と霧のメタセコイア

高さ30メートルのメタセコイア林に、藍染めの布と霧の演出が重なり、幻想的な空間が出現。非日常の美しさに心奪われます。
色を楽しむ草木染めアート

園内の剪定枝や葉を染料に使い、自然の色で彩られたアート作品が展示され、サステナブルな感性にも触れられます。
生田緑地の管理運営と日比谷花壇の取り組み
生田緑地は、2018年4月より株式会社日比谷花壇、株式会社日比谷アメニス、東急プロパティマネジメント株式会社の3社で構成される「生田緑地共同事業体」が指定管理者として運営を担っています。 この共同事業体は、地域と連携しながら緑地の魅力向上に努めています。
特に、株式会社日比谷花壇は、生田緑地の管理運営において中心的な役割を果たしています。同社の藤林千咲子さんは、2024年春に生田緑地共同事業体の統括責任者に就任し、「地域と一緒によりよい緑地にしていきたい」との思いで活動。 また、地域住民との協働によるイベント企画や、緑地内の施設との連携を強化し、多世代が楽しめる場づくりを推進しています。
他会場の魅力もチェック!

かわさきフェアは、生田緑地以外にも富士見公園、等々力緑地をコア会場として、多彩なイベントを展開しています!
富士見公園

春の始まりを象徴する黄色やオレンジ色を基調とした約6万株の花々が広がる大花壇が見どころです。期間中は夜間のライトアップも実施され、昼と夜で異なる景観を楽しむことができます。
等々力緑地

市制100周年の門出を祝う百花繚乱のロングボーダーガーデンでは、秋・春合計200品種、45,000株の花々が咲き誇ります。全長100mにも渡るかわさきフェア最大の花壇で花々の美しさを堪能できます。また、会場では催し物広場の桜がライトアップされ、夜桜の美しさを堪能できます。フェア期間限定の特別な演出で、訪れる人々に感動を与えています。
今後のイベント情報

かわさきフェアの期間中、各会場でさかわさきフェアの期間中、各会場では多彩なイベントが予定されています。以下に、今後開催予定の主なイベントをご紹介します!
生田緑地会場

◆ 森のマルシェ
開催日:2025年4月12日(土)、13日(日)
場所:東口園路・中央広場
内容:地元のクラフト作家や飲食ブースが並ぶ、週末限定のナチュラルマーケット。
◆ 多摩区観光ガイドと巡る 生田緑地の見どころガイドツアー
開催日:2025年4月12日(土)
集合場所:中央広場(予定)
内容:多摩区観光協会のガイドさんと一緒に、生田緑地の自然や歴史スポットを巡る無料ツアー。
◆COLORS TARO NIGHT
開催日:2025年4月12日(土)
場所:岡本太郎美術館《母の塔》前広場
内容:自然豊かな生田緑地の夕闇と静寂の中で三原色が重なり合い《母の塔》がカラフルに輝く一夜限りのスペシャルナイト
◆ フラワーバスケットでピクニック(カフェテリアTARO フェア限定メニュー)
開催期間:〜2025年4月13日(日)まで毎日
場所:岡本太郎美術館内 カフェテリアTARO
内容:春限定の“花いっぱいランチ”を、緑地の景色とともに味わえます。
◆ めざせ!みどりマスター クイズラリー
開催期間:〜2025年4月13日(日)まで毎日
場所:生田緑地内各所
内容:キャラクターと一緒に園内を歩きながら、楽しく学べるスタンプ&クイズ形式のラリー。
富士見公園会場

◆ 竹王子の竹灯りワークショップ
開催日:2025年4月12日(土)、13日(日)
場所:富士見公園会場(レインガーデン前)
内容:竹を使った灯り作りのワークショップです。自作の竹灯りで、幻想的な空間を演出してみませんか?
◆ NONCHALANT(ノンシャラン)
開催日:2025年4月13日(日)
場所:富士見公園会場(レインガーデン前)
概要:ハンドメイドアクセサリーや雑貨を販売するブースです。個性的なアイテムを探してみてください。
◆ T-CREPE
開催日:2025年4月13日(日)まで
場所:富士見公園会場(レインガーデン前)
内容:多彩なクレープを提供するキッチンカーが登場します。甘いもの好きにはたまらない一品をぜひ。
◆アフリカモリンガ蒸し協会(有)秋葉
開催日:2025年4月12日(土)、13日(日)
場所:富士見公園会場(レインガーデン前)
内容:健康志向の方におすすめのモリンガ製品を紹介・販売します。
◆ ガレージセール空/合同会社空
開催日:2025年4月13日(日)まで
場所:富士見公園会場(レインガーデン前)
内容:多彩なアイテムが並ぶガレージセール。掘り出し物を見つけるチャンスです。
◆ HANA CAFE(旧名 tribute 花と緑のカフェ)
開催日:2025年4月13日(日)まで
場所:富士見公園会場(パークセンター横)
内容:花と緑に囲まれたカフェで、リラックスしたひとときをお過ごしください。
等々力緑地会場

◆ MIYABI
開催日:2025年4月13日(日)まで
場所:等々力緑地会場(とどろきアリーナ前)
内容:ドライフラワーや木の実を使ったナチュラルな雑貨やアクセサリーを販売。
◆ 共生の花壇アート
開催日:2025年
場所:等々力緑地会場(とどろきアリーナ前)
内容:障がいのある方や地域住民による花壇アート。多様性と共生の象徴となる展示。
まとめ

川崎市制100周年を彩る「かわさきフェア」は、都市と自然が調和する特別な時間。なかでも生田緑地は、花と緑、文化と人の想いが交わる場所です。
この春、五感で“川崎の今”を感じに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。