寒さがピークのこの時期、HIBIYA KADAN、Hibiya-Kadan Styleの店頭は、早くも春のお花が旬を迎えています。 日本の春を象徴するお花といえば「桜」。その中でも「啓翁桜(けいおうざくら)」は冬に咲く桜として、いち早く春を届けてくれます。
今回の記事では、啓翁桜の出荷量日本一を誇る、山形県西川町(にしかわまち)の啓翁桜をご紹介します!
啓翁桜ってどんな桜?

啓翁桜の魅力を一言でまとめると「真冬に春を届けてくれるスタイリッシュな桜」です。
桜の代表、ソメイヨシノが3月下旬~4月に咲くのに対し、啓翁桜は促成栽培により12月下旬~3月上旬に出回ります。そのおかげで晴れやかな新春のお祝い事や、送別卒業シーズンにも安定して桜を楽しむことができるのです。
スタイリッシュな枝ぶりも特徴の一つです。公園で見かけるような桜の木とは異なり、啓翁桜は枝が横に広がらず、上に向かって真っすぐ伸びます。花瓶に活けやすく、花屋で見かける桜は啓翁桜が多くを占めています。すらっとした枝に沿って点々とまんべんなく花が咲くので、「スマートだけど華やか」というギャップが魅力の桜です。
花はソメイヨシノと比較すると小ぶりで発色が良く、優しいピンク色の花びらが特徴です。
出荷量日本一!山形県西川町
啓翁桜の出荷量日本一を誇る山形県。その中でも西川町は、まさに「啓翁桜の聖地」とも言える場所です。西川町を含むJAさがえ西村山地区は、啓翁桜の出荷量で全国トップクラスのシェアを誇ります。その理由の一つに、「地形」と山形県ならではの「寒暖差」といった自然条件があげられます。

西川町は山間部に位置し、傾斜地が多いのが特徴です。啓翁桜は水はけのよい場所を好むので、水はけがよい傾斜地での栽培に適しています。また、啓翁桜は一度しっかり寒さにあてることで花が咲きます。雪国ならではの厳しい寒さが啓翁桜をより色鮮やかにしてくれるのです。
西川町の啓翁桜の魅力とは
西川町産の啓翁桜は枝の先端まで花芽がびっしりついていて、ボリューム感が抜群です!

その秘訣は3月~5月頃に行う作業「環状剥皮(かんじょうはくひ)」にあります。
環状剥皮とは、枝の表面の皮をぐるりと一周剥がし、白っぽい木肌を出す作業です。表面の皮部分に養分の通り道があるため、それを剥がすことで、葉で作られた養分が枝の先に残り、根に流れていくのを防ぎます。枝の先に養分があることで、西川町の啓翁桜の魅力である「枝の先端までびっしり花芽が付いた桜」が育つのです。
収穫から出荷まで
12月末から始まる出荷に向け、11月頃から収穫(切り出し)の作業が始まります。写真は1月下旬の様子。この日は寒波の影響で大雪が降り、切り出した枝も雪に埋もれています。

何と、ただの雪の壁に見える赤い点線で囲われた部分は、すべて雪に覆われた切り出した枝なんです…!これを見ただけでも生産者の皆さんがどんな過酷な環境で啓翁桜を育てていらっしゃるのかがわかります。
切り出した枝は「促成室」と呼ばれるハウスに運ばれます。

このハウスは西川町の啓翁桜生産者がシェアして使用している大きな施設です。促成室は床暖房完備で日中は室温20℃、夜間は15℃と外は雪深い極寒の中、温かく春の陽気を感じさせる室内となっています。
運ばれた枝を等級別に選別し、長さを揃え、束を作ります。この選別基準は厳しく、先端に花芽が付いていなかったり、花芽の間隔が広かったり均一でないと出荷対象になりません。
等級別に束になった枝は、促成室の中で花芽の状態に合わせて、長いものだと何と20日間も水につけて芽吹かしのために休ませます。
充分に休ませた枝たちは、お客様の手元に届く時に一番美しい状態でお花を楽しめるよう、花芽の成長具合を人の目で見極めて出荷しています。

「目揃い会」で西川町ブランドの品質を保つ
桜の枝はその品質によって「秀」「優」などランク付けされています。西川町では、生産者によって基準にバラつきが出ないよう定期的に全生産者が参加する「目揃い会」が行われます。ここで目線合わせを行うことで、どの生産者が出荷したものでも西川町の桜であれば、品質が一定のものが手に入るのです。これは花屋としてはとても重要なことです。
啓翁桜を長く楽しむコツ
見る人に春の訪れを感じさせてくれる啓翁桜。桜に限らず、この時期の枝物のお花は花が咲かずに終わってしまったり、案外管理が難しかったりもします。おうちで最大限にその魅力を感じるにはどのように扱ったらよいのでしょうか。

POINT①:水の量は多めに!
桜の枝は水を吸い上げる力が強く、その分水の減りも早く、またエネルギーを必要とします。水を多くすることでその水圧で水の吸い上げを良くしてあげましょう。
POINT②:切り口を十字にカット!
枝の切り口に縦に深く十文字の切り込みを入れます。こうすることで水を吸う面積が広がり、先端まで水が行き渡りやすくなります。
POINT③:乾燥NG!
エアコンの風が直接当たるような場所に置くのは避けましょう。花芽が乾燥して、お花が咲く前にぽろぽろと落ちる原因になります。
啓翁桜に霧吹きは不要!
枝物のお花を咲かせるために、保湿の観点から霧吹きをかけることがありますが、啓翁桜には不要です。啓翁桜はお水を吸い上げる力が強いため、花瓶の水からしっかり水を吸えていれば大丈夫。逆に霧吹きの水が付くことによって花芽が冷やされ、開花を遅らせる原因となってしまいます。咲かせたくない場合は霧吹きも有効ですが、お花を咲かせたい場合は霧吹きはせず、花瓶のお水の清潔を保つことと、お水の量に注意しましょう!
西川町の啓翁桜🌸フェア開催!
HIBIYA KADAN、Hibiya-Kadan Style の店舗では、2月3日(火)~2月9日(月)の期間に「西川町の啓翁桜と桜色のチューリップ」フェアを開催します!この機会にぜひ春を呼ぶ啓翁桜の魅力を感じてみてくださいね♪
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